招き猫先生の『ことちか日記』H30 11/10

本日は、長崎日大「秋のオープンスクール」であった。

好天にも恵まれ、高校は500席用意した体育館の椅子もあっという間に埋まり、階上のバルコニーまで生徒さん・保護者様が入った。その後の説明会も大会議室には収まりきれず、説明会を入れ替えで2回実施した。
中学校はたぶんこれまでで一番多い約300名、プラス保護者様であった。午後からの過去問説明会も200名近い人数で進めている。

本当にありがたい話である。本日お会いしただけでも卒業生のお子様は多い。特に吾輩が担任・担当した世代が親御様となってお子様の入学を考えていただいているケースが少なくない。とてつもなく嬉しいが「年とったなぁ」とも感じてしまう。

さらに当時の保護者様がお孫さんを連れての説明会参加という何ともしみじみするパターンがある。

「私学っていいなぁ」と思う。そして、長崎日大の最大最高の特徴は「兄弟姉妹、親子」の入学が多いことだと常々思っていたが、加えて「三代続けての長崎日大」が増えていることに誇りを感じるのである。

ただし、慢心してはいけない。学校・教員というものに「満点」「絶対」はない。吾輩たちは、常に変化し成長する中高生を相手にする存在である。「良い」という人がいれば「悪い」という人がいるのが当然である。「良い」という評価に勇気をいただき、「悪い」という評価に戒めをいただくのである。どちらもありがたい。特に「悪い」という評価には敏感でありたい。「良い」ばかりの学校・教員などあり得ない。勇気と戒めを抱きつつ前進していきたいものである。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 11/9

さらに、AIの話である。
「AIは東大に合格できるのか?」この問題について本気で取り組んできたのが、新井先生のプロジェクトである。
現段階で、「MARCHには合格できるが東大には合格できない」という見解が見られる。偏差値65の壁などという声も聞かれる。

確かに、AIは「150億」の英語例文を暗記することができる。しかし、そのような知識量を持っていたとしても、場合分けや状況判断、俗に言うニュアンスといったものはなかなか克服することができない。
感情的・情緒的なものだけではない。

①警報器は絶対に分解や改造をしないでください。
②未成年者は絶対に飲酒や喫煙をしないでください。

吾輩たちからすると、この二つの文は一見同じ構造であっても全く違う構造であることが瞬時にわかる。しかしAIはそれがわからない。

①先日、岡山と広島に行ってきた。
②先日、池内と広島に行ってきた。

この二つの文の意味の違いもAIは理解できない。

巷間「シンギュラリティ」が声高に叫ばれている今、吾輩たち人間に求められるのは「読解力」なのである。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 11/8

昨日に引き続き、新井紀子先生についてである。

新井先生は、2011年から「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクターとしても取り組んでいらっしゃった。
その過程において、AI(人工知能)が東大に入ることは難しい。なぜならAIは人間のように読んだり意味を理解することができないからだ。という「その時点での」総括を得た。
しかし、同時に「恐ろしい危機」を見つけた。

AIは人間を超越することはできない。なぜならAIには読解力がないからだ。という論理が崩れていく可能性があるのである。

「AIには読解力がない」、読解力とは、「人物の心情に寄り添って小説などを味わう」ということを指すのではない。客観的に、論理的に、的確に読み解くことを言うことを指すのである。

前述した危機とは、現代社会に生きる人間、特に、多くの子どもたちにおいて「教科書が客観的に、論理的に、的確に読めない」状況が判明したことを言っているのである。

そこで新井先生たちが開発を始めたのが「リーディングスキルテスト(RST)」なのである。

二つの文の意味が同じかを判断する「同義文判定」、文字で説明してある通りの図表を選択肢から選ぶ「イメージ同定」、語の定義を踏まえて正しい使用例はどれかを考える「具体例同定」など問題は全部で6タイプある。
※といっても、これだけではよくわからないだろう。今後、具体的にご紹介しよう。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 11/7

昨日の放課後進学講座のときのことである。愛する1年2組諸君とひとしきり評論分記述の学習をした後、30分ほど余ったので、「あとは夜の課題などを少しでも進めて幸せな夜にしよう!」と各自の課題への取り組みを促しつつ、教室の掲示物などを見ていた。

教室の後方の壁に新聞の切り抜きが貼ってあった。
たしか朝日だつたかと思うが、今をときめく、国立情報研究所教授、同社会共有知研究センター長、新井紀子先生の記事だった。

先日、九州大学でのとある講演を聴いたときも取り上げられていたご高名である。今年の2月に発行された新井先生のご著書『AIvs教科書が読めない子どもたち』は増刷を重ねている。

大規模な調査の結果わかった驚愕の実態
日本の中高生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない。
多くの職業がAIに代替される将来、読解力のない人間は失業するしかない。
気鋭の数学者が導き出した最悪のシナリオと教育への提言。

という惹句が刺激的である。今後引き続き、内容に触れてみたい。

本日はここまで。

 


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招き猫先生の『ことちか日記』H30 11/6

昨日何となくテレビを観ていたら興味深いシーンがあった。昨今よくある「東大卒」の著名人に対するクイズ番組だった。

その中の問い→「桃太郎のお話で、最初に桃太郎についていくことになったのは?」
もちろん、猿・犬・雉のいずれかということになるが、東大チームは「猿」と答えた。誤答である。普通であれば「東大卒でも外すんだねー」で終わるお話である。

しかし、学校に来てみると昨年一緒に「言語技術」を学んでいた中学生がやってきて「先生!テレビで桃太郎出たよ!」「あれ、犬→猿→雉」ですよね」とまくしたててきた。

これは桃太郎のストーリーを知っているか知らないかの話ではない。

昨年「言語技術」の授業の中で、「なぜ、桃太郎のお供は3人(匹)なのか?」
「なぜ、犬→猿→雉の順番なのか?」という問いを考えたのである。確固たる正解は無い問いである。論理性を持って答えるとしたらどのように答えるかを試す問いである。

では、論理性とは何か。説得力のある根拠をもって自らの論(意見・考え)の根拠述べることである。

犬→猿→雉の順番は、犬は地上、猿は木の上、雉は空を飛ぶという「人からの距離感」だと考えられる。

つまり、このように「なぜなら」という論理によってストーリーを把握しておけば、お供の順番を間違えることはないのである。


本日はここまで。

 

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