招き猫先生の『ことちか日記』H30 9/3

昨日に引き続き、今度は「詩の創作」についてである。

夏休みの当初、「詩の創作」を課題として示したときに、生徒さんたちは「えーっ、詩ってどんな感じで創るんですかぁ?」と反応した。

今回は最初ということもあり、定義や技法にも触れず、吾輩が特にこだわってほしい「言葉を研ぐ」という点もうるさくは言わなかった。なぜなら、作品が出そろった段階で級友の作品をもとに説明した方が理解が早いかなと考えたからである。

提出された「詩」の数々を読んでみた。これは予想以上にここのところ最も楽しい取り組みとなった。皆さん大したものである。高校1年生は「立派な詩人」であった。

小学校・中学校時代に「詩」と触れあっているからか、何となく「詩」の体を為しているものが多く、それ以外でも「型破りだけど伝わってくるな」というものも多くあった。ここから各種コンクール等への出品が始まるので現段階での公開は控えるが、時期が来たら拙ブログ上で紹介するので、是非ご一読いただきたいものである。

加えて言えば、今回提出されたものの中には、目眩、刹那的、覗き込む、躊躇、彷徨った、眩しく、寛く、剛(つよ)く、など高校生が日常では使わないような言葉を敢えて駆使しているものがあった。それだからいいと一概に言うつもりはない。しかし、SNSでは発信されない言葉の息づかいが聞こえてくる気がした。

大げさに聞こえるかもしれないが、高校1年生の「詩」によって、ゾクゾクッと魂を震わせた吾輩がいたのである。

長崎日大の高校1年生、「後生畏るべし」である。


本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 9/2

俗に言う「夏休みの宿題」を回収中である。
高校1年生の課題、もちろんコースやクラスによって学習教材としての課題はそれぞれにあるが、学年共通のものとして課したのは、①読書感想文 ②詩の創作 ③小論文の構成メモである。

①の読書感想文は、例年、日本大学文芸コンクールの課題図書を中心(生徒が選んだものでも可)に各自が取り組むものである。

今年度の課題図書は、森鴎外『渋江抽斎』、吉本ばなな『キッチン』、宮下奈都『スコーレNo4』、菅野仁『ともだち幻想 人と人とのつながりを考える』、カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』であった。

提出された作品を見ると『キッチン』が圧倒的に多く、「やっぱり短編で読みやすいからかな」と思ったが幾つかのものに目を通していくと「先生が面白いと言ったから…」という選択のきっかけが綴ってあるものが多かった。その先生とはおそらく吾輩である。

自分の何気ない一言の影響力を改めて感じ、若干の後悔をした。何故か、それは他の作品にも少しなりとも触れておけばよかったと思ったからだ。

『キッチン』に次いで多かったのは、おそらく、そのタイトルに興味を持ったのであろう『ともだち幻想 人と人とのつながりを考える』、そして、ノーベル賞で話題となった著者の『わたしを離さないで』である。カズオ・イシグロについては「途中で挫折しました」という生徒もいた。それもまた「良し」である。大長編や話題となった難解な作品にチャレンジして途中で止めるというのも青春期の読書体験として「あるある」であり、「価値あり」である。

「スコーレ」はその意味が「スクール」であることを作品を読んではじめて知ったという生徒も多かった。

吾輩が先程「後悔」としたのは、その障りだけでも紹介しておけば『渋江抽斎』がゼロということが無かったのではないかなという点である。確かにラインナップから見ると、森鴎外『渋江抽斎』は高校1年生が手を出しにくい雰囲気かなと思う。
国語教師としての吾輩の仕事は当然「国語科」の授業を学習指導要領に則り、進めていくことであるが、文学や文化、世の中に対する興味・関心を喚起し、時には「かき立てる」ことも重要な役割だと思うのである。

それがときには「無駄話」となり、一部の生徒さんの不興を買うこともある。まあバランス、さじ加減は大切である。

「せきたんをばはやつみたてつ」と言っても現代の高校生には「何それ?何語?」と言われるかもしれないが、機会があれば、森鴎外の作品の面白い紹介でもしてみたいものである。

 

本日はここまで。

 


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招き猫先生の『ことちか日記』H30 9/1

9月に突入した。
9月は、古典では陰暦の長月(ながつき)と表現する。授業では「9月は夏休み明けだから授業が長く感じるだろ。だから(ながつき)って覚えるんだよ。」などと教えていたのだが…。

近頃、世の趨勢としては2学期が前倒しで始まる高校が多い。本校も先月27日が始業式であった。それよりも1週早いスタートを切っている学校も少なくない。8月31日に捻り鉢巻きで夏休みの宿題に取り組む高校生の姿は「今は昔」と言うべきか。

本日長崎日大では高校1年生の「総合的な学習の時間」の一つとして実施している「キャリア教育講座」を開催した。

今回から全4回のシリーズとして、キャリア教育の専門家を招聘しての『キャリア・カフェ』開講である。

今回は第1回として、「つながるコミュニケーションを学ぶ」という内容であった。講師のお話を聴くだけでなく、自分たちで話し、考え、書くという場面も多く、生徒の皆さんも能動的な参加が出来たのではないかと思う。

講演中に掲げられた「自分の考えや気持ちを言語化し、他の人と共有化できるようにすることが、ものすごく大切になってくる。」という言葉に、強く共感した次第である。「キャリア・カフェ」今後3回の展開が楽しみである。


本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 8/30

ついに完成である。
画像は、長崎日本大学高等学校創立50周年記念誌『新潮(にいじお)』である。

画像のとおりの装丁であり、内容も豊富である。
特に、第一回生から、昨年度の卒業生まで1ページずつに編集している第一章「50年のあゆみ」は出色の出来といえよう。

様々な思いが込められた一冊である。卒業生の皆様はもちろんのこと、関係の皆様にぜひご覧いただきたい一冊である。

編集の労を担っていただいた編集委員の先生方、特に中心となり完成まで導いていただいた我らが国語科主任、「ガーコ」こと、池内証子大先生(本校OB、今をときめくサッカー日本代表監督森保一さんの同級生である。)に心から感謝申し上げたい。

ちなみに、タイトルの「新潮」を揮毫いただいたのは、事務局の増冨葉月先生(本校OB、剣道部のエースとして無敵であった)のご令嬢、平成29年度卒業生の増冨花月さんである。見事である。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 8/27

突然であるが、拙ブログをご覧の皆様。以下の漢字を読んでみていただきたい。

①訃報   ②咽喉   ③愛猫  ④拐帯  ⑤滴る
⑥沖する  ⑦素封家  ⑧手風琴 ⑨虞   ⑩陵

①ふほう・死亡の知らせ
②いんこう・咽頭と喉頭のこと、つまり「のど」
③あいびょう・かわいがっている猫
④かいたい・持ち逃げすること
⑤したたる・水などがしずくとなって落ちること
⑥ちゅうする・高くのぼること
⑦そほうか・お金持ち
⑧てふうきん・アコーディオン、風琴はオルガンのこと
⑨おそれ・悪いことが起こるのではないかという心配=懸念(けねん)
⑩みささぎ・天皇や皇后のお墓

これらは2010年に改訂された常用漢字の中にあるものだそうだ。
本日、図書館で生徒たちがわいわいがやがやと読んでいた。偶然そこにいた吾輩が「先生っ!これなんて読むんですか?」といきなり尋ねられ、ちと焦ったが読めてよかった。

ちなみに近くにいた高校1年生がスラスラと読んだのには驚いた。「先生と中1のころ面白がってやりましたよ。」とのこと。
漢字の読みの記憶ではなく、自分が授業でやったことの記憶が危うい…。


本日はここまで。

 

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